その占い、安心して利用できる？基準は「プライバシーマーク」

2021年3月8日 2022年2月21日更新

エンタメ分野のひとつとして、多くの人に親しまれている占い。
無料で手軽に楽しめるものから、質の高い有料占いなど、内容もさまざまです。

しかし中には、悩んでいる人の心につけこむような悪質な占い師、詐欺を働く占いサイトが存在するのも事実。

そんな被害を受ける人を少しでも減らしたいという思いから、占い業界で長く働いてきた筆者が、悪質な占いを見極めるためのコツ、詐欺から自分を守る方法をお伝えしていきます。

占いが好きな人にこそ読んでほしい！
今回は、安全なサイトを見極めるためのひとつの指標になる「プライバシーマーク」について、詳しく解説します。

プライバシーマークとは

「プライバシーマーク」という言葉を、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

今の世の中は、ありとあらゆる情報にあふれています。
とりわけ、インターネットというツールは、自分の知りたい情報にすぐアクセスでき、とても便利なもの。

しかしその一方で、間違った情報が正しいものとして扱われたり、個人情報が流出してしまったり等、問題も多く起きています。

そんな中で、個人情報を適切に管理、保護することの重要性に焦点を当て、立ち上げられたのが「プライバシーマーク」という制度です。

1998年4月1日に、通商産業省（現在の経済産業省）の指導のもと、運用が開始されました。
企業の個人情報の保護体制が一定基準に満たしていれば、プライバシーマークを取得することができます。

また、プライバシーマークを表示することにより、他の企業やその企業のサービスを利用する個人からの信頼獲得にもつながります。

取得には厳しい審査をクリアする必要がある

では、プライバシーマークはどのように取得するのでしょうか？

もちろん、希望したからといって、簡単に取得することができるものではありません。

取得を希望する場合、定められたガイドラインに沿って、社内規定を作成する、組織体制を構築する、個人情報のセキュリティ対策を立案して運用するなど、企業が行うべきことは多岐に渡ります。
企業側での準備ができ次第、必要な書類を記入して申請、その後は文書審査、最終的には、実際に審査員が企業を訪問する現地審査が行われます。

現地審査では、個人情報の取り扱い、保護システムの運用等について細かく確認が行われ、基準を満たしていると判断されて初めて、プライバシーマークが付与されるのです。

また、プライバシーマークは1度取得をしたら終わりではありません。
取得後も、2年に1回のペースで更新手続きを行う必要があり、その際にはきちんと定められた基準を満たしているか、改めて確認が行われます。

このように、プライバシーマークを取得するためには、第三者機関による公正かつ厳正な審査をクリアする必要があり、だからこそ企業への信頼度に繋がるひとつの指標になり得るのです。

占いサイト選びの判断材料にできるというメリットも

ここからは、「占いにおける個人情報」という観点で話を進めましょう。

対面式の占いを始め、今や主流になっている電話占い、メール占い、チャット占いなどインターネットを通じた占いサービスにおいては、時として個人情報が必要になる場合もあります。
例えば、本名、生年月日、住んでいる場所など、より詳しく鑑定をするためには、どうしても相手に自分の情報を伝える場面が出てくるでしょう。

そんな時、その占いサービスを提供している運営会社がプライバシーマークを取得しているか、という点を確認してみましょう。

プライバシーマークを取得しているということは、その会社に所属をする占い師にもきちんと教育が行われ、個人情報の管理も徹底されているということ。

もし会社に所属をしていなかったとしても、きちんと個別契約の中で、個人情報の守秘義務について取り交わしています。

プライバシーマークを取得している会社は、取引をする相手に対しても、個人情報保護に基づいた契約をする必要があるのです。

もちろん、その会社の運営する占いサイトに登録する際の情報も、ちゃんと管理され、守られると考えて良いでしょう。

このように、数多くある占いサービスを選ぶ際、プライバシーマークの有無は、安心して利用できるかどうかという点で、大きな判断材料のひとつになると言えます。